貨幣の暴走を許すな!(上)[会員限定]
米国のサブプライムローン破綻に端を発した今回の世界的な経済危機については、このメールマガジンでも何回か取り上げていますが、筆者は金融理論などの専門家ではないのですが、多年に亘る経営実務経験などから考えても、今回のような状況はおかしいと思わざるを得ないと言います。今回の経済危機を起こしたといわれ…続きを読む
米国のサブプライムローン破綻に端を発した今回の世界的な経済危機については、このメールマガジンでも何回か取り上げていますが、筆者は金融理論などの専門家ではないのですが、多年に亘る経営実務経験などから考えても、今回のような状況はおかしいと思わざるを得ないと言います。今回の経済危機を起こしたといわれ…続きを読む
最近、部下を叱れない上司が増えているといわれています。確かに一昔前の体育会系上司のように理由も聞かずに頭ごなしに部下を怒鳴りつけるのは時代錯誤でしょう。しかし、部下を感情的に叱ること自体、いまや許されない行為なのでしょうか。筆者は「激昂的感情を伴う正しい叱責」は優れた経営を行う上で必須なのでは…続きを読む
人材育成という仕事に携わっている筆者がしばしば感じていることがあります。それは「ほとんど同じ教育プログラムであっても受講生によって学びの深さに大きな差が生じるのはなぜか」という事です。これまでのさまざまな数多くの経験も踏まえて学びの深さに差異が生じる原因を筆者なりに考察してみたところ、大きく3…続きを読む
これまでのコラムで潜在需要を如何にキャッチするか、そして潜在需要を顕在化するにはどうしたらよいのかを論じてきました。最終回の今回では、潜在需要を顕在化させる上で乗り越えなければならない二つの大きな壁について考えていきます。その壁とは、研究開発資源を投入すればするほど性能や機能を引き上げても必ず…続きを読む
今回は、潜在需要の顕在化を図っていく上で有効と思われるフレームワークについてご提案します。消費者がモノを購買する際に感じる“満足度”の分類を考えてみましょう。満足感の質がより実感的であるか、認知的であるか、という軸と満足感の起源がより主観的であるか、客観的であるか、という2軸で満足感を4つのタ…続きを読む
今回のコラムでは、「認知的不協和の呪縛」からユーザーや開発者が解放された事で潜在需要を顕在需要に変えられる可能性があるという筆者の仮説に関して、具体的な事例を見ながら考察を進めていきます。ポカリスエットやネスカフェなど今では身近な製品にも実は発売当初にはユーザー側に「認知的不協和の呪縛」があっ…続きを読む
今回のコラムでは、ビジネスR&Dの実行に当たって成功のカギとなる「如何に市場ニーズを早期にキャッチするか?」を考えていきます。ニーズ(需要)には顕在需要と潜在需要の2つがありますが、現在の日本では顕在需要を見つける事が難しいため、潜在需要を積極的に掘り起こして顕在化させ需要自体を創出していく事…続きを読む
前回はコンカレントR&Dの考え方などについてご紹介しましたが、今回のコラムでは現実には企業の研究開発部門においてコンカレントR&Dが何故十分に行われていないのか、原因について考えていきます。研究開発者による必要性の認識度合いやリスクの過大視、スキル不足、社内組織の壁と、筆者は問題を大きく4つに…続きを読む
筆者は最近、企業の研究開発部門長の方などから「研究開発者にビジネスマインドを持たせたいのですがどうしたらよいのでしょうか」というご相談を受ける機会が増えています。研究開発部門におけるビジネスマインド育成は、経営視点で考えても非常に重要なテーマとなってきていると言えるでしょう。企業における研究開…続きを読む
流通・小売業界には「売上げは全てを癒す」という有名な言葉があります。筆者は今日の日本企業を取り巻く経営環境を考えるとき「成長は全てを癒す」という言葉を新たな経営訓に加えることを提案します。企業の成長には社員や組織を元気にする強烈なヒーリングパワーが宿っているからです。しかし、全ての成長にヒーリ…続きを読む
前回のコラムでは新規事業投資における投資安全性を確率論の視点から考察してみましたが、今回は、「毎回の投資における事業成功確率を高める」にはどうすればよいかについて考察しました。筆者の考えるキーワードは「茶・練・時」です。これらのキーワードは、新規事業の成功確率を高める上でどのような意味を持つの…続きを読む
新規事業成功が難しいことの最大の原因は不確定要素が多数存在する事にあります。つまり新規事業は本質的に“確率のゲーム”と言えるでしょう。しかしながら、そのことは十分に認識されている経営者が多く存在する割には実際に新規事業の取り組み状況を見ると首を傾げたくなるケースが散見されると筆者は言います。認…続きを読む
社員の「やる気」を高めることの重要性が叫ばれて久しいですが、人間のやる気を高める方法として外発的・内発的な動機付けの二通りの方法がありえます。しかし、外発的動機付けはコストがかかる上に、必ずしも効果があるとは限らないことがわかってきました。このコラムでは、内発的動機付けがより効果的に機能するに…続きを読む
Management of Technology(略称MOT)という言葉をどこかで聞かれたことがある方も多いのではないかと思います。当初MOTは、メーカーが「死の谷」と「ダーウィンの海」を乗り越える上で有効な教育プログラムとして位置付けられましたが、その一方で、「MOTプログラムで、日本企業の…続きを読む
「クリスマス」と「インターネット」。この二つは直接的には何の関係もありません。しかしどちらも、誰が強制したわけではないのに全世界の人々に圧倒的に支持され、デファクトスタンダードの座を勝ち取っています。時間軸の違いはあるものの、世界のデファクトに達した道程に何か共通性はあるのか?筆者はこの二つの…続きを読む
日本経済の景気拡大が続いています。このまま続いて戦後最長の「いざなぎ景気」を超えることがほぼ確実視されていますが、今回の景気拡大には期間だけではなく、力強さがあるといわれています。 筆者は、この景気拡大の源と持続のカギは、松尾芭蕉の説く「不易流行」にあるのではないかと考えています。今の景気拡…続きを読む
前回のコラムでは「未来学」の変遷を振り返りました。今回は未来の「未来学」について考えていきます。近い将来を見据えたときに、未来学はどのような進化を遂げる可能性があるのでしょうか?筆者は大きく二つの異なる方向へ進化する可能性があると考えています。 …続きを読む
筆者が「21世紀の経営学の必須科目」になると確信する“未来学”。その変遷と今後の展望について議論します。 未来学は、「科学の直線的進歩を前提とした、バラ色かつ単一の未来像を予測するアプローチ」である19世紀末のH.G.ウェルズの小説「タイムマシン」により幕開けした第一世代にはじまり、戦後アメ…続きを読む
『「気づき」を与える』―――その重要性を自ら実感している人は多いと思います。前回のコラムでもその重要性について論じました。では、実際に気づきを与えるにはどうしたらよいのか、ということを考えると構えてしまう人もいるのではないでしょうか。しかし、何でもない日常生活の中から「気づき」を与える方法のヒ…続きを読む
企業における人材育成というのは、どうあるべきなのでしょうか。筆者は日々仕事を通じて「教育の本質とはいったい何なのか?」という自問自答が続きます。 たとえば“企業人として活躍するのに有益な知識習得の支援”という位置づけであると考えてみましょう。読者のみなさんもお気づきの通り、経営理論を学ぶだけ…続きを読む