組織開発再考(後編)[会員限定]
前編では、日本企業がハイパフォーマンスな組織風土を取り戻す上で“組織文化変革”、すなわちOCR(Organization Culture Reforming)のアプローチが有効であるという考察をご紹介しました。今回のコラムではOCRを実際にどう進めるかについて考えていきます。組織文化を体系的に…続きを読む
株式会社インヴィニオ 取締役 エデューサー
東京大学工学部計数工学科卒業後、三菱重工業入社。90年、スタンフォード大学航空宇宙工学科博士課程(Ph.D.取得)卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。日本AT&Tマルチメディア事業部長を経て、95年エシェロン・ジャパンに入社。代表取締役副社長として知的分散制御ネットワークLONWORKSの日本市場における事業を統括。
2002年株式会社インヴィニオ(http://www.invenio.jp/)取締役就任。
前編では、日本企業がハイパフォーマンスな組織風土を取り戻す上で“組織文化変革”、すなわちOCR(Organization Culture Reforming)のアプローチが有効であるという考察をご紹介しました。今回のコラムではOCRを実際にどう進めるかについて考えていきます。組織文化を体系的に…続きを読む
近年日本企業において、組織開発(Organization Development、略称OD)という言葉が再び注目を集めています。再びというのは、今から40年以上前にも組織開発という言葉がはやった時期があるからです。組織開発の究極の狙い・目的が、組織パフォーマンスを高めることであるとするならば、…続きを読む
前回に引き続き、今号も高井よりイノベーションをテーマとした書籍をご紹介いたします。本号でご紹介するのは、Vijay GovindarajanとChris Trimble共著の“Reverse Innovation”です。“Reverse Innovation”の主張を要約すると、「イノベーショ…続きを読む
本号と次号の2回にわたり、筆者が最近示唆を受けたビジネス書を2冊ほど皆さんにご紹介いたします。2冊ともイノベーションをテーマとした洋書(米国)で、いずれも米国アマゾンの読者レビューで非常に高い評価を受けています。
今回ご紹介するのは、Ron Adner著“Wide Lens”です…続きを読む
弊社にとって2回目となるウェイ・マネジメントを主題としたセミナーが先月開催されました。3名のゲストスピーカーをお迎えして、貴重なご講演ならびにパネルディスカッションを賜りました。今回のセミナーでもっとも印象的だったのは、ウェイ・マネジメントが目的から手段への確実な進化を遂げているように感じられ…続きを読む
OECDが2011年に実施した幸福度調査は興味深い結果を示しました。日本の客観的な数値で測れる幸福度は世界の中でも上位に位置するのですが、主観的な幸福度は下位グループに属するのです。この結果に疑問を持った筆者は、この謎を解く鍵になりえるキーコンセプトを行動経済学の世界的権威であるダニエル・カー…続きを読む
前号コラム「マインドセットは変えられるか?(上)」を配信した直後、多くの方からコメントを頂きました。筆者は、日本企業において、社員のFM化阻止&GM化促進が喫緊の課題であることを改めて強く認識したと言います。さて、今回のコラムでは、ドゥエック教授から送られてきた研究論文についてご紹介し、考察を…続きを読む
人材育成という仕事に関わっている人間にとって常に突きつけられるテーマは「果たして人のマインドセットは変えられるのか?」という問題ではないでしょうか。筆者ももちろんその中の一人であり、重要なテーマとして日々取り組んでいます。そんな悩める教育関係者たちに希望の光となる研究に取り組む学者がいらっしゃ…続きを読む
3月11日に発生した東日本大震災。その被害は想定外のものでした。呆然と立ち尽くすほど深刻な危機に直面したとき、洋の東西を問わず人は誰しも救世主を待望するのではないでしょうか。超自然的な存在に求めるのならばそれは神仏であり、人であれば国王や大統領、首相といったトップリーダーということになるでしょ…続きを読む
2005年に出版された「ブルーオーシャン戦略」をお読みになった方も読者の中には多くいらっしゃるのではないでしょうか。筆者もブルーオーシャン戦略の考え方自体には何の異論も無く、とても実践的なセオリーであると高く評価しています。しかしながら、筆者は一点気になっていることがあるといいます。それは“ブ…続きを読む
みなさまの中にも既にフェイスブックに登録されている方はいらっしゃると思いますが、2004年に創業したフェイスブックへの登録者数は既に全世界で5億人を越え、昨年1年間のフェイスブックへのアクセス数はグーグルを越えて、いまや世界最大のウェブサイトとなっています。そのフェイスブックの創業者であるマー…続きを読む
国の経済力や競争力、国民の豊かさを考えるとき、私達はすぐにGDPなどに代表されるフロー指標に目が行きがちです。しかし、フロー指標に注目する限り、少子化と高齢化で生産年齢人口が減少し続ける日本が、若年人口の増加著しい新興国と互角に勝負するのは基本的に無理があると筆者は言います。目を転じて価値競争…続きを読む
前回のコラムでは、日本がまさに八方塞の状態に陥る可能性が高いことを論じましたが、今回、日本が再び成長への活力と輝きを取り戻す手立てはあるのかどうかについて考察してみます。筆者は日本には「擬似鎖国国家」になれる選択肢があるのではないかと提唱します。敢えて鎖国というキーワードを軸にこれまでの経済モ…続きを読む
バブル経済が崩壊した年である1990年から2000年までの10年間は「失われた10年」と称されます。しかしながら、国民一人当たりGDPで見る限り、失われたのはむしろ2000年以降の10年のようです。「諸外国と比較して日本は豊かな国」とは、もはや言い難い状況になっています。日本が豊かさと活力を取…続きを読む
「顧客志向の大切さ」は、小学生ですら分かりそうなほど単純なことのように思えます。しかしながら、このように基本的なことが多くのビジネス書でいまだに強調されているのはなぜなのでしょうか?そこで、今回のコラムでは「顧客志向の奥義」について考察してみます。筆者は、顧客志向を実践できない原因には三つの可…続きを読む
近年ビジネス用語として定着してきた言葉の一つに“仮説”があります。“仮説”という言葉はもともと科学者やエンジニアの間で使われていた専門用語ですが、ビジネス書籍などでも良く見かけるキーワードのひとつになりました。仮説思考はうまく活用できるととても効果的な思考方法ですが、あまりに急速に普及したため…続きを読む
筆者は「新製品のアイデアを考える上で、何かよい発想法はありませんか?」というお問い合わせをしばしば受けます。発想法は古くからさまざまな方法論が提唱されてきていますが、今回筆者は、インド人が生んだ人類史上最大の発明のひとつである「数字のゼロ」にちなんだ新たな発想法を提案します。「ゼロの発見」や「…続きを読む
かつて「リーダーの中のリーダー」と絶賛されていたGEのジャック・ウェルチが提唱したリーダーの条件をあらためて眺めてみると、トップダウン型のリーダーをイメージしていることが分かります。しかし、今日の日本企業を取り巻く状況を考えると、トップダウン型のリーダーシップだけでは仕事をうまく推進できないケ…続きを読む
今日の日本はグローバル化に直面しています。経済のグローバル化に伴いグローバル人材の必要性が急速に高まっており、企業の人材開発担当の方々にとって共通の問題意識となっています。では改めてグローバル人材の要件とは一体何なのでしょうか?筆者自身スッキリした答えが持てずモヤモヤしていたところ、ある日書店…続きを読む
前回のコラムで、富裕層の形成につれて貨幣が通貨と資本に分化していったことをご紹介しました。今回は、ドイツやオーストリアで地域通貨として実際に使われた「自由貨幣」を例に貨幣の価値と資本の関係について考えていきます。筆者は現在の通貨と資本の比率のゆがみを是正するには、通貨と資本を分離し、新たな貨幣…続きを読む