文句型組織と工夫型組織[会員限定]
筆者は様々な会社で研修やワークショップを行っていますが、開始時に行うアイスブレークによって、その会社の組織文化や仕事の進め方の特徴などが良く見えてくるのだと言います。特に、参加者の戦略的思考が不足している場合ほど、ワークショップ後の苦情・文句が多くなるそうです。戦略的思考とは、「目的から逆算し…続きを読む
元株式会社インヴィニオ エデューサー
中央大学法学部卒業後、伊藤忠商事に入社。グループ会社運営の企画立案やリスクマネジメント業務に従事。 2000年プライスウォーターハウス・コンサルタントに入社。大手小売業、エレクトロニクス企業等向け戦略コンサルティングのほか、インキュベーション、ターンアラウンド等の現場型コンサルティングに従事。2003年株式会社インヴィニオ(http://www.invenio.jp/)入社。研修/ワークショップ/アクションラーニングを活用した人材開発/事業開発/組織開発やハイパフォーマー分析を活用した人事コンサルティング等に従事。 著書に、『「なぜか成果が出てしまう人」の習慣術』がある。
筆者は様々な会社で研修やワークショップを行っていますが、開始時に行うアイスブレークによって、その会社の組織文化や仕事の進め方の特徴などが良く見えてくるのだと言います。特に、参加者の戦略的思考が不足している場合ほど、ワークショップ後の苦情・文句が多くなるそうです。戦略的思考とは、「目的から逆算し…続きを読む
今回のコラムでは、問題解決に必要な二つの「シコウ」について考察してみます。二つの「シコウ」、一つ目は、問題解決志向、目線を上げて考えてみるということです。目線を上げるために欠かせないのはステークホルダーや顧客の視点です。二つ目のシコウは問題解決思考、頭を整理することです。事例をもとに、どのよう…続きを読む
最近、筆者が非常にパフォーマンスに関係すると実感しているのが“機嫌”です。内田樹さんによれば、「危機的局面」において人間は上機嫌になるものだそうで、それは精神論的な教訓ではなく、追い詰められた生物が生き延びるための戦略であるそうです。筆者の経験している様々な局面でも、人が上機嫌になるシーンとい…続きを読む
筆者は最近日本ラグビーフットボール協会の中竹竜二さんが書かれた本を読み、非常に共感を覚えました。そこでご本人に直接会いに行き、話をする機会を得ました。その際に、中竹さんから出た「大人の学びには痛みを伴う」という言葉が筆者の心に突き刺さりました。もともとは成人教育学者のジャック・メジローが提唱す…続きを読む
筆者は最近、説明が求められるあらゆるシーンで「具体的」「分析的」「手段的」なアプローチに偏っている人が多いのではないかと感じています。その原因は日々本質を考えることを意識しているにもかかわらず、実際には、本質に迫るアプローチから遠ざかっているからではないかと考えています。その要因として筆者が挙…続きを読む
多くの会社で新年度が始まりました。「新しいチャレンジをしていこう!」という前向きな気持ちは芽生えるものの、じゃあ何にどうやってチャレンジしていけばいいのだろうかというような一歩を踏み出せない閉塞感に悩まされるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。今回はこの閉塞感を如何に突破するかについて考え…続きを読む
筆者は最近「わけがわからない」ことの重要性を感じる出来事に立て続けに遭遇しました。その体験をもとに、「わけがわからない」から得られるものが何なのかを考えてみたのです。わかっている(つもりの)中で、あれこれもがくよりも、わけがわからない中でも、もがいてみること、そこに価値の源が潜んでいるのではな…続きを読む
皆さんの会社では「顧客視点」が定着していますか?筆者は日々クライアント企業の方と接するときに、「顧客視点」の欠如を感じることがあります。なぜなら、企業は顧客に価値を認められてこそ存続できるものなので、組織にとっての本質的な問題設定は外向きの視点からしか生まれないのに、皆さんの問題意識が内向きに…続きを読む
最近「影響力」をテーマにした研修の依頼が増えているという筆者は、研修プログラムを企画、実施するにあたり、影響力とは何なのかについてあらためて考えてみることにしました。しかし、影響力を発揮するためのアプローチについては色々ありますが、肝心要の核となるものがみえてきません。そんなときたまたま読んで…続きを読む
「わが社の社員の意識を変えたい」「部下の行動を変えたい」というのは皆さんの会社でも多く聞かれるのではないでしょうか。クライアントの方々から相談を受ける事の多い筆者は「意識と行動のどちらを先に変えるのか?」という事について様々に考えてきました。筆者の行き着いた結論は「先ず行動を変える」こと。それ…続きを読む
「『なぜ』を繰り返しなさい」「常に仮説を持ちなさい」…物事に対して思考停止せずに深く考える態度は非常に大切です。しかし、『いつでも』こうした思考態度が必要かどうかに関しては筆者は疑問を持っています。なぜなら、自分の思考の枠組みなどに囚われ過ぎてしまい、目の前の事実が見えなくなってしまうことが現…続きを読む
昨今の「論理力」ブームもあり、読者の皆様も一度は自分の論理力を高めたいとお考えになったことがあるのではないでしょうか。筆者は仕事上、さまざまな議論の場に立ち会うことが多いのですが、論理力は議論の場で意外とクセモノになりうると感じています。なぜなら、非常に論理的に噛み合った議論がなされるときに限…続きを読む
人に対して影響を及ぼす際、インパクトを持ってその想いを伝えられる人と、なかなか人に伝えきれない人がいる。もっとインパクトの残る働きかけをするにはどうしたら良いのか?リーダーシップを発揮する上で非常に重要なテーマである「インパクト」をテーマに取り上げ、そのメカニズムを脳科学の見地からも検証します…続きを読む
「うちの会社はいったん決めると動きは速いんだけどね…」と言うのはよく聞く話です。しかし、「いったん決める」という早さの点が問題視されることは実はあまり多くありません。筆者が言うには、早く意思決定することで得られるアドバンテージは非常に大きいのです。それならば、なぜ「早く」意思決定をすることが出…続きを読む
かつて小林秀雄は「花の美しさがあるのではない。あるのは美しい花である」という有名な言葉を残しました。しかし、この言葉は仕事においてあてはまるのでしょうか?現実には企業としてやらねばならない仕事の大枠は決まっている中で、「楽しい」と思える仕事をメンバーひとりひとりに与えることは難しいのではないで…続きを読む
佐藤可士和さんというアートディレクターをご存知でしょうか?古いものですとホンダのインテグラから、最近はユニクロのプロジェクトまで手がけている当代きってのヒットメーカーです。筆者はある日、佐藤可士和さんのお話を聞く機会がありました。佐藤可士和さんが一緒に仕事ができる人を判断するときの基準は「ドタ…続きを読む
ビジネスの現場で自分の「流儀」を明確に持っていたり、確立している人というのは多くないようです。筆者はこれまでいろいろな業界のさまざまな世代の人にインタビューを数多く行ってきましたがその中でも「流儀」を確立している、と思える人に会う機会というのはそれほどありませんでした。筆者なりに考える自分の「…続きを読む
「ロッキー」や「タイタニック」がなぜ人を引き付けるのか…すぐれた物語には共通する3つの要素が含まれているそうです。すぐれた物語は、相手の「共感」を呼び起こすことができるのです。「共感」は人を動かすために大変重要なキーワードですが、現実のビジネスにおける物語を描くポイントを、筆者の大好きな映画「…続きを読む
最近よくビジネス本に登場するような、世の中で一目置かれる「成功者」たち。彼らが成功するのに必要だった共通事項を筆者なりに考えてみました。それは意外にも当たり前のようなことだったのです。しかし、当たり前のことを実践するというのはいざ行動に移そうとすると、思いのほか難しいものですよね。 筆者はこ…続きを読む
筆者が考えるハイパフォーマー人材・組織の条件として考えているものの一つに「徹底力」があります。あのタイガー・ウッズも、楽天の三木谷社長も成功のカギとして、この「徹底力」を挙げています。 では、徹底力に必要な条件とはどのようなものなのでしょうか。筆者はそれには3つのポイントがあるといいます。 …続きを読む