タグ: アルカンタラ・アソシエーツ 代表 丸山 嘉浩

アルカンタラ・アソシエーツ 代表
早稲田大学政治経済学部卒業、ダートマス大学エイモス・タック経営学大学院経営学修士課程修了。三菱商事、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、SQUARE SOFT,INC.(現:SQURE ENIX U.S.A.,INC.)の上級副社長兼最高執行責任者、株式会社ディーワンダーランド(旧:株式会社ティーアンドイーソフト)の取締役などを歴任。2003年9月よりマイクロソフトにて日本におけるXbox事業本部長、2006年4月より同年9月までエンターテイメント&デバイス部門にて戦略策定担当。

企業財務の視点からみたアベノミクス[会員限定]

2012年末の総選挙で首相となった安倍晋三氏のもとで、日本経済の再生を目指すための経済政策が打ち出されました。アベノミクスと呼ばれる経済政策は、日銀による積極的な金融緩和、政府の財政出動による総需要の拡大、産業政策による成長分野への支援、という3つの主要な柱があります。今回はこのアベノミクスの…続きを読む

日本の電力供給問題と企業経営[会員限定]

東日本大震災とその後に発生した原発事故から始まった東日本の電力不足は、その後、日本全体の問題に発展しています。皆さんのオフィスでも節電が迫られ、色々と大変なことも多々おありなのではないでしょうか。企業研修の現場でも、影響はけして小さくありません。しかしながら筆者は、今回の電力不足がきっかけとな…続きを読む

日本国債の格付け問題から金融情勢を予測する[会員限定]

スタンダード・アンド・プアーズによって2011年1月27日に日本の長期国債の格付けが引き下げられました。首相の発言などによりそのことが話題になりましたが、今回のコラムでは国債の格付けと日本の金融市場について過去にさかのぼり考察していきます。何故格付けが引き下げられたのか、また、過去に引き下げが…続きを読む

“社内公用語の英語化”が日本企業経営に及ぼす影響[会員限定]

今年になって社内の公用語を英語にするという発表を行った日本企業が何社かあります。筆者はこのような動きを日本企業の経営パターンが多様化してきたことの現れとして前向きに評価しています。社内の公用語を英語にするというのは、経営者から発せられる社内外への強烈なメッセージとなります。そこには自社のビジョ…続きを読む

ミニマリズムの時代[会員限定]

日本の電子機器メーカーは、多機能追及の製品・サービスの開発競争を続けています。皆さんも、ご自身でお持ちのデジカメや携帯電話などの機能をほとんど使いこなせていないと感じることは多いのではないでしょうか?しかしながら世界の市場を見渡してみると、ITの世界でもある種のミニマリズムを主眼に置いた製品開…続きを読む

企業経営を航海に例えてみる[会員限定]

現在の日本企業の経営環境を考えると、ビジネスを継続して行くために重要なものはガバナンスであると筆者は考えています。筆者の言う本当のガバナンスとは、経営者と株主が彼らの資金を使って企業価値を高めるための事業を如何に展開するかを議論できる関係を持つこと。ここ数年「物言う株主」は増加傾向にありました…続きを読む

完ぺき主義が日本企業の行動を制約する[会員限定]

筆者は現在アメリカで生活していますが、いくつかの出来事から日本とアメリカの経営システムの違いを実感しています。アメリカでは多種多様なバックグラウンドをもつ人材を採用し経営を行っていかなければならないため、各人材の努力で経営能力を磨き企業力を強化するようなことは期待出来ません。そのために欧米企業…続きを読む

日本企業の株主還元[会員限定]

今回は日本企業の株主への配当、還元について考察してみます。株主への還元には株価上昇によるキャピタルゲインと、既存事業が生み出すキャッシュの配当がありますが、基本的にキャピタルゲインは企業の急成長段階において期待されるものであり、成熟期を迎えた場合には増えるキャッシュ残高によって高い配当を受け取…続きを読む

日本企業の自己資本信仰[会員限定]

通常企業が急成長している時期には自社の事業が生み出す以上に投資資金ニーズも大きくなるため、外部からの資金調達ができないと成長の機会を逃してしまいます。そうした場合の資金調達は長期資本からが基本ですが、日本経済の戦後の成長段階におけるほとんどの期間、企業の資金調達は銀行の短期貸付で行われていまし…続きを読む

何が何でも公開病[会員限定]

新しい企業を立ち上げた経営者の方々の中には株式公開を目指す人も少なくないでしょう。しかし、株式の公開はあくまで資金調達の手段のひとつであり、調達した資金で事業をどう成長させていくのか、株主価値を高めていくのかという明確なビジョンや戦略、計画を示せなくてはなりません。欧米では株式公開に伴うディス…続きを読む

日本企業の設備投資教[会員限定]

日本企業の中でも、製造メーカーは成長市場が出現すると、多くの場合設備投資を増額し、成長の波に乗って優位性を確立しようとします。しかし、個別企業のミクロレベルでは妥当に見える戦略も、複数の、それも強力な競合が同時に同じような戦略で臨んだ場合、マクロレベルではそうした戦略が妥当でなくなる場合が多い…続きを読む