ゲーム理論から見た成果主義と長期雇用[会員限定]
90年代ごろから日本企業でも多く取り入れられた成果主義という考え方には賛否両論があります。特に終身雇用を支持する人々からの成果主義に関する失敗例が数多く報告されていますが、その事例を見ると一見、成果主義と終身雇用は相容れない考え方のように思われます。しかし、ある条件がクリアされれば、決してそん…続きを読む
株式会社人材育成社 代表取締役
1955年新潟市生まれ。武蔵大学経済学部卒業、東京都立科学技術大学大学院博士後期課程中退。横河電機、キヤノン株式会社、NTTデータ等で新規事業の立ち上げ、商品企画などを経験。その後、神奈川大学経済学部助教授を経て、株式会社人材育成社(http://www.jinzaiikuseisha.jp/)を設立し、代表取締役に就任。首都大学東京大学院、東京大学工学部にて非常勤講師を勤めている。
90年代ごろから日本企業でも多く取り入れられた成果主義という考え方には賛否両論があります。特に終身雇用を支持する人々からの成果主義に関する失敗例が数多く報告されていますが、その事例を見ると一見、成果主義と終身雇用は相容れない考え方のように思われます。しかし、ある条件がクリアされれば、決してそん…続きを読む
筆者が大学の工学部の授業で行ったビジネスゲームにおいてチーム編成に工夫をしたところ、結果にある特徴が観察されました。両極端な特徴を持つ2つのチームがいつも首位争いをしていたのです。そのチームは「職人組合」と「混成部隊」でした。その結果から筆者は、異質な人材の組み合わせによる相互作用が全く新しい…続きを読む
読者の中には実感されている方も多いと思いますが、人の採用というのは非常に難しいものですよね。短い時間で候補者の「人となり」まで知るのは無理というもの。経験豊富なマネジメントの方々にとっても、難しい意思決定のひとつであり、また失敗も生じやすいものでもあります。しかし、採用は限られた時間内で行わな…続きを読む
企業の中で数字を扱う人、つまり経理と財務の特性の違いについてをそれぞれの職種に求められる気質の違いという形で筆者が解説します。分かっているようで知らない会計と財務の世界、皆さんの周りでも当てはまる方はいらっしゃる・・・かも?しれません。 …続きを読む
ビジネスの現場において、「経営感覚の必要性」という言葉は重要な課題として頻出してきます。しかし、それを実際に気づかせることは難しい。今回のコラムでは「経営感覚」を実際に肌で体験し、「気づく」きっかけの一つとしての体験学習をご紹介します。 …続きを読む
リーダーの皆さんは全体最適を考えた行動をされていますか?ベテランのリーダーならいざ知らず、昇進したばかりのチームリーダーには、自分の率いるチームの利益を優先するあまり組織全体が見えなくなってしまう、ということがありがちなようです。それを筆者は「リーダーシップ小児病」と命名しました。この病気の特…続きを読む
「社員間のコミュニケーションが上手く行っていない」、「部門間の意思疎通ができていない」など、最近コミュニケーションに関する話題を耳にします。主に新人や若手社員向けの「コミュニケーション研修」も多くなっているようです。そうした研修でトレーニングを積むことで、コミュニケーション能力を身に付けること…続きを読む
筆者は、ある大企業の人事部で人材育成を担当している友人から「研修を受けた社員はみな顔つきが変わってくるが、会社全体が変わる感じがしない」という愚痴を聞いたことがあるそうです。 しかしもちろん、会社という組織も個人と同じように「顔つきが変わる」ような変化を遂げることがあるわけですが、では、組織…続きを読む
数多くのプレゼンテーションを目にする機会のある筆者ですが、最近、プレゼンの命である「説得力」が以前よりも弱くなっていると感じていました。むしろパワーポイントを誰もが使いこなしてきれいなスライドを作成できるように なったため、ビジュアルの点で問題はないのです。 そんなことを考えていたある日、と…続きを読む