U理論


U理論
U理論は、MITのオットー・シャーマーが、様々な分野における世界で最も著名なリーダーたちへのインタビューやイノベーターたちとの仕事を通じた経験を基に生み出した理論で、集団や組織が新たな未来を創造するために必要なリーダーシップ能力をいかにして開発するか、またその能力を活用して、どのようなプロセスで新たな現実を生み出すのかに関するセオリー(理論的枠組み)である。
U理論では、画期的なイノベーションや劇的なパフォーマンスの向上を生み出す上での肝は、「何をどうやるのか?」という「やり方」にあるのではなく、「その行動をどこからやるのか?」という「行動の源(ソース)」にあるとする。この「どうやるのか?」ではなく、「どこからやるのか?」という着眼の転換そのものが、U理論の最大の独自性であり革新性であると言える。
U理論を実践するプロセス(Uプロセス)は、「行動の源(ソース)を転換するプロセス」、「出現する未来を迎え入れるプロセス」、「出現する未来を具現化、実体化するプロセス」という3つに大別され、それがさらにブレイクダウンされて、下記の7ステップにより構成される。
1、ダウンローディング(Downloading):過去の経験によって培われた枠組みを再現する
2、観る(Seeing):判断を保留し、現実を新鮮な眼で観る
3、感じ取る(Sensing):場から感じ取る
4、プレゼンシング(Presencing):源(ソース)につながる
5、結晶化(Crystallizing):ビジョンや意図を明確化する
6、プロトタイピング(Prototyping):実行、実験によって未来を探索する
7、実践(Performing):新しいやり方、仕組み、習慣として実体化する