自己マスタリー


自己マスタリー(Personal Mastery)
米国の経営学者ピーター・センゲが、その著書「学習する組織」で提唱した5つのディシプリン(訓練法)の1つで、組織を構成するメンバー一人一人が、自己の内発的動機にドライブされて学習を深めていく事を意味する。ここで言う学習とは、知識や情報の獲得ではなく、主に心の成長を指している。センゲはこれを、『自分にとって必要だと思うことを達成できるように、自分自身を変革すること』であるとし、高いレベルの自己マスタリーを身に付けることで、自分が望む成果を生み出すための能力を、継続して伸ばしていくことが可能であるとしている。
センゲはまた、自己マスタリーは創造的緊張(クリエイティブ・テンション)を生み出し維持するとも述べている。自らのありたい姿と現実を比較してギャップを自覚し、自らの人生に創造的緊張を生み出すことが、常にありたい姿に向けて学習し続ける原動力となる。