競合価値観フレームワーク


競合価値観フレームワーク(Competing Values Framework、CVF)
競合価値観フレームワーク(CVF)は、ミシガン大学のロバート・クイン、キム・キャメロンらにより開発された組織文化の診断フレームワークである。当初は高業績組織に共通して見られる指標を明らかにする研究としてスタートしたが、研究を通じて計39の指標が抽出され、統計的手法(因子分析)によりそれらが最終的に2つの次元(横軸と縦軸)に集約された。
CVFの横軸は組織が内部志向であるか外部志向であるかを表し、縦軸は組織が安定性&統制を志向するのか柔軟性&創造性を志向しているかを表す。さらにこの2軸で区分される4象限を、以下のように命名する。
第1象限:イノベーション文化(The Adhocracy Culture):変革や創造を重んじる文化
第2象限:家族文化(The Clan Culture):家族的な親密性、仲間意識を重んじる文化
第3象限:官僚文化(The Hierarchy Culture):組織の安定と統制を重んじる文化
第4象限:マーケット文化(The Market Culture):市場競争(に勝つこと)を重んじる文化
その上で、自社の組織文化に各象限の文化がどの程度含まれているかを重み付けし、折れ線グラフとして表現する(すなわち、タイプ論ではなく特性論)