投資優先度スクリーン


投資優先度スクリーン(Investment Priority Screen)
投資優先度スクリーンは、内的な自社の優位性の分析と、外的な業界分析とを結合させたマトリックスからなり、企業の戦略的事業単位(SBU)の競争状況を示すプロダクト・ポートフォリオ・マネジメントのひとつである。マッキンゼーが、顧客であったGE社と共同開発したものといわれている。
投資優先度スクリーンは、成長率・市場占有率マトリックスと似ているが、大きな違いは、横軸の「自社の優位性」と縦軸の「市場の魅力」の定義に、より多くの要素を取り込んでいるところにある。また、3×3のマトリックスなので、成長率・市場占有率マトリックスに比べ、より細かいポジション及び戦略を得られるとされる。
市場の魅力
市場の魅力は、市場の絶対的な規模、市場の可能性、競争上の構造、市場の成長率、経済、技術、社会、政治、環境など、広範囲のさまざまな変数を使う。
自社の優位性
自社の優位性であるビジネスの強さの基準は、戦略的事業単位の規模、市場シェア、ポジショニング、比較優位性、ブランドとしての強み、人的資源、研究開発能力、製造プロセス、マーケティング、学習能力などを考慮する。
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