戦略策定


戦略策定(Strategic Planning)
戦略とは、将来のありたい姿に向けて、その姿と現在の姿のギャップを埋める手段を指す。戦略策定とは、将来のありたい姿と現在の姿のギャップを明らかにし、現在の姿からありたい姿までの道筋をいろいろと考え意思決定することを指す。戦略策定は、リーダーにとって重要な役割のひとつといえる。
戦略策定のプロセスには、四つの段階がある。第一に、自社を取り巻く外部環境や自社の内部環境を把握し、その事実から意味合いを抽出し将来を予測する。第二に、その意味合いを元に戦略仮説をたてる。そして第三に、最善の解(仮説)を選択する意思決定をリスクをとって行う。最後に、アクションプランを作成しゴールを明らかにすることやメンバーを動機付けるなど、立案した施策が確実に実行されるようにする。
■一般的な戦略の分類(適用対象による分類)
全社戦略は、企業の全体の方向性や全社レベルでの資源配分の指針を指す。
事業戦略は、個別事業の事業展開に関する方向性を指す。
機能別戦略は、研究開発、生産、マーケティング、販売、物流、人事などの機能別の戦略を指す。(例えば、人材戦略、営業戦略など)
■著名な研究者の戦略の定義
マイケル・E・ポーター
「競争戦略の本質は差別化である。意図的にライバルとは異なる一連の活動を選び、独自の価値を提供することである。戦略とは、他社とは異なる活動を伴った、独自性のある価値あるポジションをつくり出すことである。」
C.I.バーナード
「戦略とは、目的を達成するために、重要要因を動かすこと」
ケネス・アンドルーズ
「戦略とは、会社の重要目的・意図、目標とそれを達成するための方針、計画」
伊丹敬之
「戦略とは、市場のなかの組織としての活動の長期的な基本設計図」
カール・フォン クラウゼヴィッツ(プロイセンの軍事研究家)
「戦略とは、個々の戦闘を戦争の目的に結びつけること」