リーダーシップ行動論


リーダーシップ行動論/機能・職能論(Behavioral Theory)
リーダーシップ行動論とは、1940年代頃より発展したリーダーシップ理論のアプローチの一つであり、機能・職能論とも言われる。有効なリーダーとそうでないリーダーを区別する行動を発見することで、どのような行動が有効なリーダーを作り上げるのかを発見しようとした。リーダーシップ特性論とは逆に、「リーダーとは作られるものである」という前提の考え方で、リーダーとそうでないものの行動の違いに着目した。
第二次世界大戦の最中およびその直後に、主にアメリカで軍隊・産業において潜在的なリーダーを発掘、訓練する必要性から発展していった。
多くの理論ではリーダーシップの機能を、課題達成(Task)機能と、人間関係(Relation)の2つの機能で説明している。何らかの課題を達成することを目指した集団が成り立つ為には、実際に課題が達成されていく、という機能(課題・Task志向)と、集団を維持し、人間関係に配慮するという機能(人間関係・Relation志向)が必要である、という考え方が、リーダーシップ行動論では共通して見られる。
代表的な理論としては、シャートルのオハイオ研究、レヴィンのリーダーシップ類型/アイオワ研究、リッカートのマネジメント・システム論/ミシガン研究、マネジリアル・グリッド論、三隅二不二のPM理論などがある。
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