リーダーシップ特性論


リーダーシップ特性論/特性理論(Trait Theory)
リーダーシップ特性論あるいは特性理論とは、リーダーシップ論の古典的な理論の一つで、古くはプラトンの「国家論」、マキャベリの「君主論」などに登場するような、優れたリーダーに共通する身体や性格、あるいは行動特性に関する研究のこと。
「リーダーは作られるものではなく、生まれながら持つ特質である」という考え方が前提となっている。
プラトンの「国家論」においては、「英知を持ったリーダーが国を治めよ」という哲人理論を唱えており、マキャベリの「君主論」では、権謀術数に長けたリーダー像が望ましいと描かれている。19世紀に入り、トーマス・カーライルが「リーダーシップ偉人説」を発表する。「他より優れた何らかの資質を持ち合わせた偉人だけがリーダーと成り得る」という考え方で、長くリーダーシップ論の主流となった。
近代において、1905年に心理学者のビネとシモンが、人間の能力差を測定することに成功する。これをきっかけとして、偉大なリーダーに共通する「特性」を見つけるという試みが科学的に検証されるようになる。代表的な理論にストッグディルの特性論がある。
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