リレーショナル・リーディング


リレーショナル・リーディング(Relational Leading)
リレーショナル・リーディングは、心理学者のケネス・J・ガーゲンがその著書『ダイアローグ・マネジメント 対話が生み出す強い組織』において提唱した概念である。従来のリーダーシップ論が、リーダーの資質や行動特性を分析し、理想的なリーダー像の定義に焦点を当ててきたのに対して、リレーショナル・リーディングでは、リーダーシップを個人の属性としてではなく、リーダーとメンバー間の関係性として捉え直す。ガーゲンは以下のように述べている。
- 「リーダーシップという用語そのものが、一般的に個人のリーダーを意味している。一方で、私たちが提唱する『リレーショナル・リーディング』という言葉には、『「関係の中」で「未来」へと関わり合いながら効果的に動いていける人々の能力』という意味が込められている。そういう意味では、『リレーショナル・リーディング』とは活動である。個人の特性ではない。意味が誕生し、維持され、そして変容するのは、関係のプロセスの中でのことなのである」