ポーター


ポーター, マイケル(Michael E. Porter)
ハーバード大学経営大学院の1つ、ウィリアム・ローレンス・ユニバーシティ教授。
ミシガン州アナーバーの出身で、プリンストン大学航空宇宙機械工学科卒業、1971年ハーバード大学にてMBAを取得した。1973年には同大学大学院にて経営学博士号を取得し、1982年にはハーバード大学史上最年少の正教授に就任している。代表的著書である『競争の戦略』(Competitive Strategy: Techniques for Analyzing Industries and Competitors 1980)は、20年以上前に出版されたにも関わらず、経営学において圧倒的な影響力を与えた名著である。
実際、『競争の戦略』が市場に広まるにつれ、自社内で経営戦略が多く立案されるようになり、戦略コンサルタント企業の仕事がなくなった、と言われるほどで、経営戦略という領域が一般化されたという意味でも非常に画期的な論文だった。
彼の経営思想においては、業務効率の改善や企業にとっての規模の拡大や利益の拡大よりも、むしろ企業としての競争上の戦略的な側面が最も強調され、市場の中において一貫性のあるユニークなポジションを築くこと、特定の市場環境の中に潜む脅威のなかで他社をしのぐ優位なポジションを築くことに最も主眼が置かれており、20世紀における戦略的なマーケティング理論の代表作の一つといえる。
ファイブフォース分析、バリューチェーンなどの競争戦略手法もポーターが提唱した。
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