ベンチマーキング


ベンチマーキング(Benchmarking)
ベンチマーキングとは、経営や業務・ビジネスプロセスの非効率な部分を改善するため、他分野における優良事例(ベストプラクティス)を分析し、それを指標として自社の活動を測定・評価して、変革を進める経営改善手法のことを言う。
元々は、測量の基準点を設定することを意味する言葉だったのが、転じてビジネス用語として使われるようになった。
ベンチマーキングの手法は、1970年代後半に、日本企業の急速な台頭によってアメリカ経済が不振に陥った際、ゼロックスがLLビーンの倉庫業務を参考に、社内の部品抽出業務を大幅に効率化した事例が発端となって普及していった。
他にも有名な事例としては、サウスウエスト航空が、インディ500のピットクルーの業務プロセスをベンチマーキングして、給油・整備のプロセスを従来の45分から15分に短縮することに成功、この短時間のオペレーションがサウスウエスト航空の競争優位性を大きく高めた。
ちなみに、当時の同業他社の標準時間は50分程度で、業界の中だけを目標に定めても大きな変革は成し得なかった。業界を超え、異なった業務プロセスの、どの部分をベンチマーキングするのか、大胆な発想がベンチマーキングを成功させるポイントとなる。