ブラインドスポット


ブラインドスポット(Blind Spot)
ブラインドスポットとは、戦略的に思いもよらない事態や環境に陥り、競争優位を失ってしまう状況を引き起こす、企業が抱える「死角」「盲点」のこと。
フォーチュン500に登場するアメリカの大企業を対象としたアンケートを2002年に実施したところ、過去5年間に自社の市場での地位に重大な影響を与えかねない出来事によって予期せぬサプライズを経験したことがある、と答えた比率は実に92%に達している。
第一級の優秀な人材を抱えた世界的な大企業においても、戦略的な意思決定のプロセスにおいて、致命的な判断を下してしまい、危機に陥るケースが多い。
コンペティティブ インテリジェンス専門家のベン・ギラッド氏によれば、ブラインドスポットの多くは、自社を取り囲む業界構造に対する間違った「仮定」が引き起こしているとされる。既に陳腐化しているにも関わらず、間違った戦略を選んでしまったり、撤退するべきタイミングを逸してしまうのは、経営を方向付けるためのそもそもの自社に対する認識・仮定が間違っているためのことが多いとされる。
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