ファシリテーション


ファシリテーション(Facilitation)
ファシリテーションとは、組織(チーム)に対して、パフォーマンス(業績)を向上させるために、プロジェクトや会議を活性化させ、優れたアイディアを引き出し、自発的な行動を促進させるコミュニケーション技術である。
「コーチング」と類似するコミュニケーション手法であるが、コーチングが1対1の関係が主体であるのに対してファシリテーションは組織やチーム全体を対象としている点が大きく異なる。
ファシリテーションは1960年代にアメリカで生まれたエンカウンターグループと呼ばれる、グループによる体験によって学習を促す技法がその始まりと言われている。同じ頃、やはりアメリカでコミュニティの問題を話し合う技法としてワークショップやファシリテーションが体系化され、市民参加型のまちづくり活動へと発展していった。
ビジネスの分野に応用されたのは1970年頃で、アメリカで効率的な会議の運営手法として利用され始めた。その後「ワークアウト」と呼ばれるチームによる現場主導型の業務改善手法に応用されていった。日本では、教育・研修分野やまちづくりなどの分野においてかなり早い段階で導入されていたが、1990年代後半からビジネスの分野でも活用され始めた。
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