ピグマリオン効果


ピグマリオン効果(Pygmalion effect)
ピグマリオン効果とは、心理的行動の一つで、他人に対する期待が現実になることを言う。期待することによって、相手もやる気になり、その期待に応えるようになる現象のことで1960年代にアメリカの教育心理学者ローゼンタールによって発見された。
ローゼンタールの実験では、小学生に知能テストを実施した後、「このテストは将来の学力の伸びを確実に予測できるもので、まだ分析中の為結果を公表できないが、担任のあなたにだけ将来伸びそうな生徒の名前を連絡する」として、数人の生徒の名前を担任教師に非公式に通達した。実際には知能テストの成績に関係なく、無作為に抽出された生徒達だったが、それから1年後に再び知能テストをしたところ、名前を挙げられた生徒は、名前を挙げられなかった生徒に比較して明らかに成績が向上していた。
ピグマリオンという名称は、ギリシャ神話に登場するピグマリオン王の恋した女性の彫像が、その願いに応えたアフロディテ神の力で人間化した、という伝説に由来する。
■関連用語