バリュー浸透


バリュー浸透
バリュー浸透とは、組織が共有したいバリュー(価値観)を組織メンバー一人一人に根付かせるための、一連の取り組みを表す。バリュー浸透が今日注目される背景には、企業活動のグローバル化や世代交代に伴う人材の多様化があげられる。特に企業がグローバル展開を行なう際、現地で採用する人材は当然のことながら、多様なバックグラウンドを有し、文化的背景も異なる。同一民族、同一価値観の中で、言語化せずとも成り立っていた価値観の暗黙の共有は、海外現地法人においては全く成り立たない。グローバル化に伴い様々な問題が顕在化する中で、バリュー浸透を意識的に推進しようとする動きが加速している。
組織開発コンサルタントのマイケル・ヘンダーソンは、20世紀前半はMBI(Management by Instructions)すなわち命令による管理の時代、20世紀後半はMBO(Management by Objectives)すなわち目標管理の時代、そして21世紀はLTV(Leading through Values)すなわち価値観・信念によってリードする時代であると指摘している。