コーポレート・ガバナンス


コーポレート・ガバナンス(Corporate governance)
コーポレート・ガバナンスとは、「経営者が株主の為に企業経営を行っているかを監視する仕組み」というのが本来の意味である。
株主、経営者、社員、取引先、地域社会などを含む企業内外のステークホルダーからの経営者に対する管理・監督、という要素に加え、「経営とは何か?」「企業とは何か?」を改めて問う考え方であるとも言える。
具体的な論点としては
①経営上の意思決定の仕組み
②企業内外の利害関係者
(株主、経営者、従業員などのステークホルダー)相互の関係や利害調整
③経営者に規律を与え、監督・監視する仕組み
■コーポレート・ガバナンスが重視される背景
商法上では、企業は株主が所有しているというのが大前提だが、多くの日本企業では「会社は経営者・従業員のものである」という意識が存在している。日本では労使が一体となって経営を行う事が通常の姿であるという考え方が一般的だったことも大きく影響している。
その為、これまでは経営責任の曖昧さ、経営者の独断専横、社会的ルールに反する企業行動の隠蔽、株主の利益の軽視などの問題が指摘されてきた。しかし、最近では外国人投資家、機関投資家などの「モノ言う株主」の増大といった外的要因により、企業が資本市場からの評価=株価に敏感になってきた事も、コーポレート・ガバナンスが意識されるようになってきた要因である。
■関連用語