コーチング


コーチング(Coaching)
コーチングとは、パフォーマンス(業績)を向上させるために対象者を勇気付け、優れたアイディアを引き出し、本人の自発的な行動を促進させる双方向のコミュニケーション技術である。一方通行ではなく、双方向で、適切な質問を行うことによって、目標やテーマを設定してそれを実現させる一連のプロセス。
スポーツの分野で1880年代頃に「コーチ」という言葉が使われるようになり、その後1950年ごろのアメリカでビジネスの分野においてもコーチングの概念が取り入れられるようになった。日本でも1990年頃からコーチングをビジネスに活用しようという動きが多く見られるようになってきている。
コーチングの考え方が普及し始めてきた背景には、変化が激しくかつてのような右肩上がりの経済成長が見込めない成熟した市場環境の影響によるものが大きい。変化が比較的緩やかで、拡大路線が基調にあった時代のマネジメントは、上司は部下に対して「指導」を行い「命令」する一方通行の「指示・命令型」の手法が主流だった。上司の過去の経験に基づく指示・命令は有効に機能した。しかし、現在のように変化の激しい時代には、上司の過去の経験が役に立たないケースが多い為、「聴く」「質問する」「自発的に行動する」というようなコーチングによる双方向のマネジメント手法への期待が高まっている。
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