サービス業化する日本の人材育成 [会員限定]
日本をはじめ先進国の産業構造は高度にサービス業化しつつあります。しかしながら日本では、そもそも外国に比べて、製造業とサービス業、大手企業と中小企業の賃金格差が大きく、若年者離職率なども差が大きい傾向があります。いわば雇用の量を支える新サービス業の雇用の質が低いことが、これからの日本全体の課題で…続きを読む
日本をはじめ先進国の産業構造は高度にサービス業化しつつあります。しかしながら日本では、そもそも外国に比べて、製造業とサービス業、大手企業と中小企業の賃金格差が大きく、若年者離職率なども差が大きい傾向があります。いわば雇用の量を支える新サービス業の雇用の質が低いことが、これからの日本全体の課題で…続きを読む
筆者は5年ほど前から沖縄県の雇用問題やキャリア教育にかかわってきました。サービス業、かつ、中堅中小企業が中心となる沖縄では、輸出型製造業の大手企業のような人材育成は難しく、地域としての人材が成長するモデルを地域として実現していくことが求められると筆者は考えています。2012年度には、以 前か…続きを読む
21世紀のキャリア環境、人材育成環境の特徴の一つは、想定外変化であり、そのような変化に対応していくことがますます求められています。しかしながら、近年問題とされていることの一つに、学びの普遍性が低くなっていることが挙げられます。様々な調査によると、そもそも日本の教育が、学習したことの普遍性、持続…続きを読む
研修の効果をどのように測るかは人事部門の方々にとって悩ましい問題ではないでしょうか。研修というとどうしても個々人の能力アップ、気付きを伴う行動変容などに焦点があてられがちですが、実は組織開発面での効果が期待できると筆者は言います。また、研修を設計する場面で非常に重要なのは“どのような効果がある…続きを読む
様々な企業の人件費削減施策が毎日のように話題になる昨今ですが、このような経費削減の時代に真っ先に削減の対象となるのが、広告予算と並んで教育・研修予算ではないでしょうか。とはいえ人の育成はどの企業にとっても重要な課題であり、削減されたとしても一定の割合の予算が確保できるのであれば、それを如何に有…続きを読む
先日、新入社員~若手の早期戦力化と活用をテーマに開催致しました「ハイ・パフォーマンス組織への変革セミナー第二回」ですが、多くの企業の方にご参加頂き盛況のうちに終了致しました。当日実施したワークショップの中で筆者が参加したディスカッションの内容をもとに、若手を中心とした効果的な人材開発・組織開発…続きを読む
前回のコラムでは目に見えないコンテクストを管理するということについて、モヒガン族の取組みを事例に考えてみました。引き続き今回は、モヒガン族の取り組みを「組織アイデンティティ」の視点から考えてみます。みなさんは「自分が所属する組織は他の組織と何が違うのか?」という事について考えたことがあるでしょ…続きを読む
グローバル化やダイバーシティーなど、組織内での価値観や行動原理が多様化する環境において、今後ますます「柔らかいリーダーシップ」が必要とされています。その中核となる能力はいわゆる対人関係系のソフトスキルですが、このソフトスキルを科学的に理解するためには、まず人間の動機と思考行動特性の関係を見てい…続きを読む
伝統的な歴史を持つ京都の花街ですが、戦後は肝心の舞妓・芸妓のなり手が減少し、花街自体が縮小傾向にありました。しかし、近年の様々な努力が実を結び、時代に合わせた組織立った人材育成の仕組みが整えられることで、ここ数年は舞妓の数が増加に転じ花代の売上アップにも繋がってきたのです。ビジネスの世界におい…続きを読む
90年代を境目に、リーダーに関する研究結果に大きな変化が現れているそうです。それ以前は、優れたチームのリーダーたちは「私決める人、あなたやる人」というタイプが主流だったのですが、90年代の追跡調査では「(チームメンバーと)一緒に考え、行動する」ことを重視するリーダーたちが好成績を上げていること…続きを読む
いつもは日々行なっている教育・研修活動を通じて、感じたことや自分なりに考えた事を徒然なるままに書かせて頂いているのですが、今回は新年号ということもあり、インヴィニオが今年どのような形でお客様に貢献したいと考えているか、お話させていただきたいと思います。リーダーとは何か、リーダーシップとは何かと…続きを読む
日本でも経営効率化の手段としてM&Aが積極的に活用されはじめました。それ自体は喜ばしいことですが、まだディールメーキングに関心が集中していて買収後の統合化に目が向いていないように思われます。言うまでもないことですが、M&Aは買収後の統合にこそ価値の源泉があります。統合化に失敗すればM&Aに時間…続きを読む
リーダー育成において期待される結果の一つに、「参加者の目線を上げる」、ということがあります。今回はこの「目線」はどのような要素から構成されるのか、また、それを経営者の目線に近づけるにはどのような方法があるのかについて考えてみたいと思います。 …続きを読む
マネジメントとリーダーシップの違いとはなんでしょうか?リーダーシップの分野は多くの研究や著作があり、この違いについても多くの人が語っています。例えば、リーダーシップ論といえば、ジョン・P・コッターですが、彼はマネジメントを「正しくやる」、リーダーシップを「正しいことをやる」ことだと述べています…続きを読む
最近、教育体系全般の見直しをしたいというお客様の要望を頻繁に伺うようになったので、弊社らしいアプローチが出来ないかと、顧問である高橋俊介さんにも討議に加わっていただき、見直しの方法論を作りました。 最終的には全員に受けさせるべきものと、特定の人に受けさせるべきものとに分けて整理し体系立ててい…続きを読む
コンピテンシーを的確に捉えるために主に行われるのが事実確認法という手法です。事実確認のために探索インタビューが行われますが、インタビューは1時間ほどの間に、過去に取り組んできた仕事について、場面を細かく区切って、①どんな目標を立てたか→②どんな行動をとったか→③どんな結果だったかをつぶさに「思…続きを読む
最終回の今回は、アクションラーニングという手法を通じて行った研修プログラムが最終的に参加者に、そして会社にどのような効果をもたらすかについてをご説明していきます。 アクションラーニングを通じて、様々なことが起こります。自社の状況を冷静に分析していくことで危機感が生まれマインドセットが変わって…続きを読む