経営陣に組織論が受けない理由[会員限定]
弊社で実施しているアクションラーニングプログラムは経営課題をテーマにする場合がほとんどで、最終回では自社の経営陣に対して戦略的な提言を行います。そんなとき、「こういう組織を作るべき」という組織の新設の提案はたいてい経営陣からの"受け"が悪いのだと筆者は言います。今、筆者はある会社でアクションラ…続きを読む
弊社で実施しているアクションラーニングプログラムは経営課題をテーマにする場合がほとんどで、最終回では自社の経営陣に対して戦略的な提言を行います。そんなとき、「こういう組織を作るべき」という組織の新設の提案はたいてい経営陣からの"受け"が悪いのだと筆者は言います。今、筆者はある会社でアクションラ…続きを読む
当メールマガジンでも連載当初にコラムでご紹介いたしましたが、一橋大学の楠木先生が執筆された「ストーリーとしての競争戦略」はビジネス書のベストセラーとなり、発売からかなり時間が経った今も店頭の目立つ位置に積んである書店をよく見かけます。お読みになった方も多いのではないでしょうか。こちらの本の発売…続きを読む
前回掲載致しましたパート1では、命題を論理的に分解する作業のポイントについて具体的な事例を元に解説しました。今回は、引き続き同じ事例を用いて、検討すべき論点は何であるかを明らかにしていくステップを詳しく解説していきます。是非皆さんもご自身の業務に適用してみてください。 …続きを読む
社内で改善提案や変革の提言を行う、あるいは新規事業を提案するようなときに、自分の主張内容を論理的に組み立てる方法論として、イシュー・アナリシスと呼ばれる方法があります。「あなたは●●すべきである」という命題を、論理的に分解する作業を通じて、その命題にYesかNoかの判断を下すとすれば、何を検討…続きを読む
2005年に出版された「ブルーオーシャン戦略」をお読みになった方も読者の中には多くいらっしゃるのではないでしょうか。筆者もブルーオーシャン戦略の考え方自体には何の異論も無く、とても実践的なセオリーであると高く評価しています。しかしながら、筆者は一点気になっていることがあるといいます。それは“ブ…続きを読む
筆者がファシリテーションを行っている経営シミュレーションですが、今回はサービス業のROAを高めるヒントについて考えていきます。代表的な経営シミュレーションであるDecision Baseは製造業をモデルに作られていますが、筆者によればサービス業に携わる人にとっても非常に重要な示唆が得られるもの…続きを読む
筆者は最近経営シミュレーションのファシリテーションを行うようになり、今後の日本企業の戦略を考える上で重要な気付きがいくつかありました。今回から数回に亘って、その気付きをみなさんと共有していきたいと思います。今回は、マイケル・ポーターの提唱する差異化戦略について考えてみましょう。 近年国内市場…続きを読む
筆者は最近、説明が求められるあらゆるシーンで「具体的」「分析的」「手段的」なアプローチに偏っている人が多いのではないかと感じています。その原因は日々本質を考えることを意識しているにもかかわらず、実際には、本質に迫るアプローチから遠ざかっているからではないかと考えています。その要因として筆者が挙…続きを読む
「顧客志向の大切さ」は、小学生ですら分かりそうなほど単純なことのように思えます。しかしながら、このように基本的なことが多くのビジネス書でいまだに強調されているのはなぜなのでしょうか?そこで、今回のコラムでは「顧客志向の奥義」について考察してみます。筆者は、顧客志向を実践できない原因には三つの可…続きを読む
近年ビジネス用語として定着してきた言葉の一つに“仮説”があります。“仮説”という言葉はもともと科学者やエンジニアの間で使われていた専門用語ですが、ビジネス書籍などでも良く見かけるキーワードのひとつになりました。仮説思考はうまく活用できるととても効果的な思考方法ですが、あまりに急速に普及したため…続きを読む
種の起源を著したダーウィンは「生き残るのは強いものではない、変化に対応できたものが生き残るのだ」と言っています。人間はその変化対応能力の高さから現在のような繁栄にいたったと言っても過言ではないでしょう。企業においても、経験から学ぶ、学びを共有することは変化対応能力の中核となるものです。しかしな…続きを読む
皆さんの会社では「顧客視点」が定着していますか?筆者は日々クライアント企業の方と接するときに、「顧客視点」の欠如を感じることがあります。なぜなら、企業は顧客に価値を認められてこそ存続できるものなので、組織にとっての本質的な問題設定は外向きの視点からしか生まれないのに、皆さんの問題意識が内向きに…続きを読む
最近「影響力」をテーマにした研修の依頼が増えているという筆者は、研修プログラムを企画、実施するにあたり、影響力とは何なのかについてあらためて考えてみることにしました。しかし、影響力を発揮するためのアプローチについては色々ありますが、肝心要の核となるものがみえてきません。そんなときたまたま読んで…続きを読む
筆者は最近ある企業から「質問力を高める方法はないものだろうか?」という相談を受けました。現場における自律的な問題解決力の向上を狙ってリーダーに問題解決手法を学ばせてみたものの、問題解決が自律的に行われていないのだそうです。その手法は「相互質問」を重視しているため、質問力を高めれば、問題解決がス…続きを読む
「それは分析してみないと」「じゃあ、ここらへんを分析してみよう」「ちょっと分析してみて」…筆者が関わるプロジェクトの現場で実に頻繁に耳にする言葉のひとつが《分析》です。皆さんのお仕事でも良く登場する言葉なのではないでしょうか。しかし、《分析》を企業経営の視点から考えるときに忘れてはならないのが…続きを読む
筆者は仕事上さまざまな業界のさまざまな企業の方々から、ご自身の事業の「戦略」なるものについてのお話を伺う機会があります。その「戦略」なるものが戦略としてよくできているかどうかには筆者なりの判断基準があるのですが、それは「ストーリーになっているか」ということです。戦略が機能する上で絶対の条件とは…続きを読む
筆者は最近ある企業から、経営幹部に対して講演をしてほしいという依頼をうけました。売上と利益を2倍にするための戦略論、しかも具体的な方法論を紹介してほしいというのが社長のリクエストだったため、実際に過去3年間で売上高・利益を二倍に伸ばした企業の特徴を調べてみたところ、ある共通点でいくつかのパター…続きを読む
「ニーズの多様化」という表現はマーケティング戦略を考える上でよく登場するものですが、この言葉は「人それぞれ生活様式や価値観が違うのでAさんが欲しいものとBさんが欲しいものはまったく違う」という意味で使われる場合がほとんどではないでしょうか。しかし、自分の購買行動を振り返ってみると、ものによって…続きを読む
読者の中には実感されている方も多いと思いますが、人の採用というのは非常に難しいものですよね。短い時間で候補者の「人となり」まで知るのは無理というもの。経験豊富なマネジメントの方々にとっても、難しい意思決定のひとつであり、また失敗も生じやすいものでもあります。しかし、採用は限られた時間内で行わな…続きを読む
戦略を考える上で「将来がどうなるのか」を予測しようとすることは不可欠になります。今回のコラムでは、顧客の求める価値の変化は何によって引き起こされるかを考えることによって将来を予測し、半歩先から市場を創造することを試みます。まずは予測しやすい変化の代表例である人口動態の変化を手がかりに戦略立案に…続きを読む