リバースイノベーション:イノベーションは新興国から始まる[会員限定]
前回に引き続き、今号も高井よりイノベーションをテーマとした書籍をご紹介いたします。本号でご紹介するのは、Vijay GovindarajanとChris Trimble共著の“Reverse Innovation”です。“Reverse Innovation”の主張を要約すると、「イノベーショ…続きを読む
前回に引き続き、今号も高井よりイノベーションをテーマとした書籍をご紹介いたします。本号でご紹介するのは、Vijay GovindarajanとChris Trimble共著の“Reverse Innovation”です。“Reverse Innovation”の主張を要約すると、「イノベーショ…続きを読む
本号と次号の2回にわたり、筆者が最近示唆を受けたビジネス書を2冊ほど皆さんにご紹介いたします。2冊ともイノベーションをテーマとした洋書(米国)で、いずれも米国アマゾンの読者レビューで非常に高い評価を受けています。
今回ご紹介するのは、Ron Adner著“Wide Lens”です…続きを読む
筆者は「新製品のアイデアを考える上で、何かよい発想法はありませんか?」というお問い合わせをしばしば受けます。発想法は古くからさまざまな方法論が提唱されてきていますが、今回筆者は、インド人が生んだ人類史上最大の発明のひとつである「数字のゼロ」にちなんだ新たな発想法を提案します。「ゼロの発見」や「…続きを読む
筆者の曰く、彼の仕事は「新しもの屋」であり、新規事業や新商品、新サービスの開発・立ち上げに関わる仕事を中心に日々活動しています。その際には「よくそんなにいろいろ思いつきますね。」という質問を多く受けるのですが、筆者自身にはいわゆるクリエイティビティは無いのだと言います。今回のコラムでは筆者がど…続きを読む
これまでのコラムで潜在需要を如何にキャッチするか、そして潜在需要を顕在化するにはどうしたらよいのかを論じてきました。最終回の今回では、潜在需要を顕在化させる上で乗り越えなければならない二つの大きな壁について考えていきます。その壁とは、研究開発資源を投入すればするほど性能や機能を引き上げても必ず…続きを読む
筆者が大学の工学部の授業で行ったビジネスゲームにおいてチーム編成に工夫をしたところ、結果にある特徴が観察されました。両極端な特徴を持つ2つのチームがいつも首位争いをしていたのです。そのチームは「職人組合」と「混成部隊」でした。その結果から筆者は、異質な人材の組み合わせによる相互作用が全く新しい…続きを読む
今回は、潜在需要の顕在化を図っていく上で有効と思われるフレームワークについてご提案します。消費者がモノを購買する際に感じる“満足度”の分類を考えてみましょう。満足感の質がより実感的であるか、認知的であるか、という軸と満足感の起源がより主観的であるか、客観的であるか、という2軸で満足感を4つのタ…続きを読む
今回のコラムでは、「認知的不協和の呪縛」からユーザーや開発者が解放された事で潜在需要を顕在需要に変えられる可能性があるという筆者の仮説に関して、具体的な事例を見ながら考察を進めていきます。ポカリスエットやネスカフェなど今では身近な製品にも実は発売当初にはユーザー側に「認知的不協和の呪縛」があっ…続きを読む
今回のコラムでは、ビジネスR&Dの実行に当たって成功のカギとなる「如何に市場ニーズを早期にキャッチするか?」を考えていきます。ニーズ(需要)には顕在需要と潜在需要の2つがありますが、現在の日本では顕在需要を見つける事が難しいため、潜在需要を積極的に掘り起こして顕在化させ需要自体を創出していく事…続きを読む
前回はコンカレントR&Dの考え方などについてご紹介しましたが、今回のコラムでは現実には企業の研究開発部門においてコンカレントR&Dが何故十分に行われていないのか、原因について考えていきます。研究開発者による必要性の認識度合いやリスクの過大視、スキル不足、社内組織の壁と、筆者は問題を大きく4つに…続きを読む
筆者は最近、企業の研究開発部門長の方などから「研究開発者にビジネスマインドを持たせたいのですがどうしたらよいのでしょうか」というご相談を受ける機会が増えています。研究開発部門におけるビジネスマインド育成は、経営視点で考えても非常に重要なテーマとなってきていると言えるでしょう。企業における研究開…続きを読む
筆者はこれまでに多くの新規事業を作る現場にかかわってきました。その経験から、いろいろな企業で新規事業がうまくいかないのは「思考法の誤解」に原因があるのだと言います。本来、新規事業にとっては「本当に売れそうなのか」が最初の一歩なのは言うまでもありません。しかし、その点が議論される時、一体誰がリス…続きを読む
前回のコラムでは新規事業投資における投資安全性を確率論の視点から考察してみましたが、今回は、「毎回の投資における事業成功確率を高める」にはどうすればよいかについて考察しました。筆者の考えるキーワードは「茶・練・時」です。これらのキーワードは、新規事業の成功確率を高める上でどのような意味を持つの…続きを読む
新規事業成功が難しいことの最大の原因は不確定要素が多数存在する事にあります。つまり新規事業は本質的に“確率のゲーム”と言えるでしょう。しかしながら、そのことは十分に認識されている経営者が多く存在する割には実際に新規事業の取り組み状況を見ると首を傾げたくなるケースが散見されると筆者は言います。認…続きを読む
Management of Technology(略称MOT)という言葉をどこかで聞かれたことがある方も多いのではないかと思います。当初MOTは、メーカーが「死の谷」と「ダーウィンの海」を乗り越える上で有効な教育プログラムとして位置付けられましたが、その一方で、「MOTプログラムで、日本企業の…続きを読む
『セレンディピティ』(Serendipity)という、ちょっと洒落た響きを持つ言葉があります。4月のこのコラムでも登場しましたが、「偶然の出来事から大切なこと、本質的なことを学びとること、あるいはその能力」を表す言葉です。“偶然を洞察する能力”であることから、『偶察力』と訳されることもあります…続きを読む