カテゴリー: 特別寄稿&エッセイ

日本企業の設備投資教[会員限定]

日本企業の中でも、製造メーカーは成長市場が出現すると、多くの場合設備投資を増額し、成長の波に乗って優位性を確立しようとします。しかし、個別企業のミクロレベルでは妥当に見える戦略も、複数の、それも強力な競合が同時に同じような戦略で臨んだ場合、マクロレベルではそうした戦略が妥当でなくなる場合が多い…続きを読む

混乱する日本企業の財務[会員限定]

企業財務は現実社会での経済活動を成功裡に行っていく上での常識的な考え方そのものです。日本に財務の考え方が本格的に入ってきたのは1980年代になってからですが、日本では財務理論はある種のテクニックとして受け入れられてしまいました。その結果、日本企業は理論とかけ離れた独特な財務上の理解、そして行動…続きを読む

格付け問題:債券格付けの仕組みとその役割とは[会員限定]

サブプライムローン問題は依然底を打った様子はなく、引き続きいろいろな問題が噴出し続けています。今回のように債券市場が混乱したり、国家の財政危機が起こったり、そのたびに格付け問題は表面化します。しかし、格付けの正確な理解なしに議論しても始まりません。債券格付けとはそもそもどのようなものなのか、一…続きを読む

豆を数える人と語る人の見分け方[会員限定]

企業の中で数字を扱う人、つまり経理と財務の特性の違いについてをそれぞれの職種に求められる気質の違いという形で筆者が解説します。分かっているようで知らない会計と財務の世界、皆さんの周りでも当てはまる方はいらっしゃる・・・かも?しれません。 …続きを読む

サンタクロースとWeb2.0

「クリスマス」と「インターネット」。この二つは直接的には何の関係もありません。しかしどちらも、誰が強制したわけではないのに全世界の人々に圧倒的に支持され、デファクトスタンダードの座を勝ち取っています。時間軸の違いはあるものの、世界のデファクトに達した道程に何か共通性はあるのか?筆者はこの二つの…続きを読む

2006年を読み解く:Fの時代の幕開け 

昨年の日本の社会・経済を振り返ってみると、「3つのF」が時代の変化を読み解くキーワードであることに筆者は気がつきました。3つのFに共通するのは、いずれも日本の伝統的社会・経済に変化をもたらす新興パワーの台頭を示唆していることです。 筆者の言うキーワード、「3つのF」とは一体どのようなものなの…続きを読む

無料それとも有料?:ネット時代のコンテンツビジネスモデル

いわゆるコンテンツビジネスには、現在二つのビジネスモデルが共存しています。ひとつは映画や新聞、雑誌のような有料サービスモデル、もうひとつは民放テレビ番組に代表される無料サービスモデルです。 今から10年前、MITの教授が放送と通信のあり方を予言しました。その予言は、実はずばり今日の放送と通信…続きを読む

ファーストペンギンの経済学

皆さんはファーストペンギンという言葉を耳にされたことがあるでしょうか? 生き延びるためとはいえ、敵がいるかもしれない危険な水のなかに真っ先に飛び込むペンギンを指す言葉だそうで、ただ一人死を恐れず飛び込む行為は、生物の自己防衛本能を考えれば不思議で愚かにすら感じられます。 しかし、人間を含む…続きを読む