アメリカの金融危機と日本のバブルの崩壊(その1)[会員限定]
今回のアメリカの金融危機は日本の90年代から2000年代にかけてのバブルの崩壊、金融危機の発達と似ている部分もありますが異なる点も多くあります。日米の金融危機の類似点、相違点を2部に亘って検討してみます。その1では金融危機そのものの形態について、その2では金融危機に対する対処法の違いについて考…続きを読む
今回のアメリカの金融危機は日本の90年代から2000年代にかけてのバブルの崩壊、金融危機の発達と似ている部分もありますが異なる点も多くあります。日米の金融危機の類似点、相違点を2部に亘って検討してみます。その1では金融危機そのものの形態について、その2では金融危機に対する対処法の違いについて考…続きを読む
サブプライムローンの過剰貸し出しに端を発したアメリカの金融危機は9月15日の週にリーマンブラザースの破産、AIGの政府による救済、メリルリンチのBank Of Americaへの身売り、という一連の金融機関の破綻で危機的な状況に突入しました。今回の金融危機がどうしてここまで深刻化したのか、金融…続きを読む
日本企業の中でも、製造メーカーは成長市場が出現すると、多くの場合設備投資を増額し、成長の波に乗って優位性を確立しようとします。しかし、個別企業のミクロレベルでは妥当に見える戦略も、複数の、それも強力な競合が同時に同じような戦略で臨んだ場合、マクロレベルではそうした戦略が妥当でなくなる場合が多い…続きを読む
企業財務は現実社会での経済活動を成功裡に行っていく上での常識的な考え方そのものです。日本に財務の考え方が本格的に入ってきたのは1980年代になってからですが、日本では財務理論はある種のテクニックとして受け入れられてしまいました。その結果、日本企業は理論とかけ離れた独特な財務上の理解、そして行動…続きを読む
サブプライムローン問題は依然底を打った様子はなく、引き続きいろいろな問題が噴出し続けています。今回のように債券市場が混乱したり、国家の財政危機が起こったり、そのたびに格付け問題は表面化します。しかし、格付けの正確な理解なしに議論しても始まりません。債券格付けとはそもそもどのようなものなのか、一…続きを読む
国際金融市場に衝撃を与えたサブプライムローン問題ですが、未だにその問題の本質は議論され続けています。筆者はこのサブプライムローン問題を日本のバブル問題と比較し、その違いを明確にした上で、投資理論から問題の本質に迫ることを試みます。 …続きを読む
企業の中で数字を扱う人、つまり経理と財務の特性の違いについてをそれぞれの職種に求められる気質の違いという形で筆者が解説します。分かっているようで知らない会計と財務の世界、皆さんの周りでも当てはまる方はいらっしゃる・・・かも?しれません。 …続きを読む
「クリスマス」と「インターネット」。この二つは直接的には何の関係もありません。しかしどちらも、誰が強制したわけではないのに全世界の人々に圧倒的に支持され、デファクトスタンダードの座を勝ち取っています。時間軸の違いはあるものの、世界のデファクトに達した道程に何か共通性はあるのか?筆者はこの二つの…続きを読む
前回のコラムでは「未来学」の変遷を振り返りました。今回は未来の「未来学」について考えていきます。近い将来を見据えたときに、未来学はどのような進化を遂げる可能性があるのでしょうか?筆者は大きく二つの異なる方向へ進化する可能性があると考えています。 …続きを読む
筆者が「21世紀の経営学の必須科目」になると確信する“未来学”。その変遷と今後の展望について議論します。 未来学は、「科学の直線的進歩を前提とした、バラ色かつ単一の未来像を予測するアプローチ」である19世紀末のH.G.ウェルズの小説「タイムマシン」により幕開けした第一世代にはじまり、戦後アメ…続きを読む
昨年の日本の社会・経済を振り返ってみると、「3つのF」が時代の変化を読み解くキーワードであることに筆者は気がつきました。3つのFに共通するのは、いずれも日本の伝統的社会・経済に変化をもたらす新興パワーの台頭を示唆していることです。 筆者の言うキーワード、「3つのF」とは一体どのようなものなの…続きを読む
いわゆるコンテンツビジネスには、現在二つのビジネスモデルが共存しています。ひとつは映画や新聞、雑誌のような有料サービスモデル、もうひとつは民放テレビ番組に代表される無料サービスモデルです。 今から10年前、MITの教授が放送と通信のあり方を予言しました。その予言は、実はずばり今日の放送と通信…続きを読む
皆さんはファーストペンギンという言葉を耳にされたことがあるでしょうか? 生き延びるためとはいえ、敵がいるかもしれない危険な水のなかに真っ先に飛び込むペンギンを指す言葉だそうで、ただ一人死を恐れず飛び込む行為は、生物の自己防衛本能を考えれば不思議で愚かにすら感じられます。 しかし、人間を含む…続きを読む
時代の変化につれて、マーケティングのあり方は大きく変貌してきました。戦後のマーケティングの変遷は、マスマーケティング(Mass Marketing)の時代を皮切りに、ターゲットマーケティング(Target Marketing)の時代を経て、今日ではワン・トゥー・ワンマーケティング(One to…続きを読む