Leadership Insights
21世紀のキャリア環境の特徴は、想定外変化の時代であるということです。様々な事業環境の変化に10年先のキャリアなど想定できない時代であり、また、個人の環境にも想定外変化が起こりやすくなりました。このような状況の中、人事制度にも変化が求められていると筆者は言います。筆者は「意味を込めない、無色透明で柔軟な人事制度」を提唱しており、いま重要なのは、優秀な平社員が管理職になり、優秀な管理職が経営幹部になっていくという連続的な積み上げキャリアの発想ではなく、それぞれは序列でなく役割の違いであるという考え方を持つことなのです。
 
海外駐在の前に実施される定番の研修に、異文化コミュニケーション研修があります。筆者は、駐在員が直面するコミュニケーションギャップの原因は本当に「異文化」によるものなのか、という疑問を抱きました。少なくとも中国においては、「異文化」だけでは説明のつかないことがあるからです。様々な調査を見てみると、日本と中国の文化は近いという結果が出ているのですが、現場感覚として、大きな価値観の違いを感じる人は多いようです。 世間で言われている「異文化」の議論は、理論のみで語られたり、あるいは海外経験の長い個人の体験談を過度に一般化したものがほとんどです。筆者は、ノウハウとして本当に役に立つものは理論と実践の突き合わせの中で形成された持論であり、駐在員研修などの場面では、そのような持論の形成を促していくことがグローバルリーダーの育成には非常に重要ではないかと感じています。
 
今回のコラムでは、問題解決に必要な二つの「シコウ」について考察してみます。二つの「シコウ」、一つ目は、問題解決志向、目線を上げて考えてみるということです。目線を上げるために欠かせないのはステークホルダーや顧客の視点です。二つ目のシコウは問題解決思考、頭を整理することです。事例をもとに、どのようなアプローチで問題解決を進めるべきかを考えてみましょう。まずは身近な例にあてはめて使ってみてはいかがでしょうか。
 
弊社にとって2回目となるウェイ・マネジメントを主題としたセミナーが先月開催されました。3名のゲストスピーカーをお迎えして、貴重なご講演ならびにパネルディスカッションを賜りました。今回のセミナーでもっとも印象的だったのは、ウェイ・マネジメントが目的から手段への確実な進化を遂げているように感じられたことだと筆者は言います。今回ご登壇頂いた3社は、いずれも経営視点でのニーズと目的を明確に設定し、ウェイ・マネジメントを目的達成のための手段と位置づけて戦略的な取り組みを推進されています。今回のコラムでは、グローバル、ダイバーシティ、エンゲージメントなどのキーワードから、「進化を遂げるウェイ・マネジメント」について考察します。
 
当メールマガジンでも連載当初にコラムでご紹介いたしましたが、一橋大学の楠木先生が執筆された「ストーリーとしての競争戦略」はビジネス書のベストセラーとなり、発売からかなり時間が経った今も店頭の目立つ位置に積んである書店をよく見かけます。お読みになった方も多いのではないでしょうか。こちらの本の発売以来、筆者は、戦略の研修のご依頼を頂く中で、“戦略ストーリー”を考えさせたい、ストーリーを作れる人材を育成したい等のご相談を受けることが増えました。ストーリーの作り方には色々あると思いますが、筆者は3段階のステップで考える“エイ、エイ、オー”という方法論が有用であると考えており、その内容について解説します。