Leadership Insights
現在の日本企業の経営環境を考えると、ビジネスを継続して行くために重要なものはガバナンスであると筆者は考えています。筆者の言う本当のガバナンスとは、経営者と株主が彼らの資金を使って企業価値を高めるための事業を如何に展開するかを議論できる関係を持つこと。ここ数年「物言う株主」は増加傾向にありましたが、その代表的な存在であった海外のファンドも昨年の金融危機以来勢いを失っています。しかし、今こそ企業が向かうべき方向を明らかにし、そこに向かって進むための準備をするチャンスの時なのです。
 
その1に続き、「価値」という切り口から市場経済のもつ二重構造について考えていきます。実際のビジネスにおける「価値」は「顧客が感じる価値」を指しています。つまり、仮に本当の価値があったとしても、顧客がどう感じるかでその価値は大きく変わるのです。ジョージ・ソロスも「価値と価格にリンクがあるなんて初めから思っていない」と書いています。だとしたら、我々はどうしたらいいのでしょうか。
 
企業が成長していくためには、他社と違う“差異”を持たなければならないのはもちろん、それを広く面展開していく力、レバレッジも重要です。しかしそれぞれに適した組織を考えた場合、その運営にはかなりの違いがあります。ではこの二つの異なる組織運営を果たしてひとつの企業内で実現できるのでしょうか。
 
伊藤氏のOS講座は、対話形式(非学校形式)の少人数制の私塾です。テーマとなる書籍4~5冊を事前に読み込み、それぞれの著者の世界観を解釈し、それらの書籍全てを合わせた世界観・時代観の翻訳をしていきます。参加者は、この翻訳作業という対話の中から、自らの世界観・時代観を磨いていくのです。今回から数回に分け、OS講座のエッセンスをお届けいたします。対話形式の内容をまとめることは困難ではありますが、できる限り講座の雰囲気を残した編集を行いましたので、是非ご一読ください。
 
グローバル・リーダー育成の必要性が叫ばれて久しいですが、皆さんの会社ではどのようなことが行われているでしょうか?今回のコラムでは、海外に派遣するリーダー人材の要件を考えてみます。一言でグローバル・リーダーと呼んでも、実は海外の法人を全社戦略の中でどのように位置づけるかで、そこで活躍すべきリーダー人材の要件は大きく異なります。筆者はその要件を5つのパターンにわけ、それぞれの場合についてどのようなパフォーマンス・ニーズがあるのかについて考察します。