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アンゾフの市場製品分析/成長マトリクス

アンゾフの市場製品分析/成長マトリクスは、製品と市場の関係をマトリクスで分析し、それぞれに対して戦略を考えていくというものである。1965年にアンゾフ(H.I.Anzoff)が『企業戦略論』に発表した概念で、製品と市場をそれぞれ既存製品・既存市場・新製品・新市場の4つのマトリクスに分け、それぞれに伴った4つの戦略概念を提唱した。アンゾフは、経営戦略を「全社戦略である成長戦略」と「部門戦略である競争戦略」に分けている。

1.市場浸透戦略(Penetration Strategy) 
現在の市場でいかにシェアを上げていくかという戦略で、既存顧客への販売量増加と潜在顧客の掘り起こし、販売促進や顧客サービスの充実、商品ラインの充実などが中心となる。

 a. 顧客購入量を増加させる
 b. 競争企業の顧客の誘因
 c. 非使用者の説得

2.新市場開拓戦略(Development Strategy) 
現在の製品をそのまま、あるいは改良して新しい市場に振り向けていこうとする戦略。既存製品を開拓市場に広げる。新規出店、海外進出等既存商品の量産効果が見込めるが、多額の資金も必要。

 a. 潜在的ユーザーの発見
 b. 新しいチャネル構築
 c. 新しい販売地域へ進出

3.新製品開発戦略(New Product Development Strategy) 
現在の市場のシェア拡大のために新製品の開発・導入を行う戦略である。既存のチャネルと顧客を利用することで販売コストの低減を図る。

 a. 改良(性能改善、機能追加)
 b. 他の市場で既知製品を既存市場で販売
 c. 市場になかった製品を開発

4.多角化戦略(Unrelated Diversification Strategy) 
新しい製品を新しい市場に投入する戦略。既存事業とは関連の低い(ない)事業に進出するのでリスク分散の意味もある。

 a. 既存製品との関連製品
 b. 既存市場との関連市場
 c. 新製品を新市場に

アンゾフは、経営トップが行うべきことは、「自社が将来どのような種類の事業に属すべきか」という事業に対する意思決定を行うことであるとし、上記のように事業、製品、市場についてのシナジーを分析し、長期計画に具体化しなければならない、と説いた。





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