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Reverse Innovation(リバース・イノベーション)~イノベーションは新興国から始まる![会員限定]

(2012年11月21日)

前号に続いてもう一冊、イノベーションをテーマとした書籍をご紹介させて頂きます。本号でご案内するのは、Vijay GovindarajanとChris Trimble共著の“Reverse Innovation”です。両氏はともに、(前号でご紹介した)Wide Lensの著者Ron Adner博士と同じTuck School of Businessで教鞭を取られており、特にGovindarajan教授は、国際経営論の分野で世界トップレベルの研究者と目されています。ゼネラル・エレクトリック(GE)がインドの医療機器市場を本格的に開拓するに当たり、Govindarajan教授を招聘教授兼チーフ・イノベーション・コンサルタントに迎えて教えを請うたことでも知られています。

リバース・イノベーションの主張を要約すると、「イノベーションはまず先進国から、という思い込みは間違っている。新興国市場を本気で開拓したければ、新興国発のイノベーションが必須となる。それどころか、新興国発のイノベーションが先進国市場へ逆流することが今後は大いにありえる」ということになります。

著者はまず、これまで先進国の多国籍企業のほとんどは、新興国市場を攻略する際に”Glocalization(グローカリゼーション)“を基本戦略に据えてきたと指摘します。グローカリゼーションというのは、Global(グローバル)とLocalization(ローカリゼーション=地域化)を合成した造語で、母国市場(=先進国)向けに開発した新製品を、一定の変更を加えて各国向けに仕立て販売するビジネスモデルを意味します。「新技術&新製品は、まずは先進国市場向けに開発する」、これが多国籍企業のこれまでの基本スタンスでした。著者は、グローカリゼーションが今後も有効な戦略であることは認めつつも、しかしそれだけでは新興国市場のボリュームゾーンには十分攻め入ることができないと主張します。

グローカリゼーション戦略が新興国のメイン市場で機能しない理由、著者はそれを先進国と新興国の間に横たわる5つのギャップに求めます。


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