Leadership Insights / サービス業のROAを高めるヒント[会員限定]

サービス業のROAを高めるヒント[会員限定]

(2010年12月16日)

Decision Baseは製造業をモデルに作られた経営シミュレーションである。参加者は競争状況も含めた市場環境の先行きを「読み」ながら、意思決定を行い、会社の利益を成長させることを求められる。

前回のコラムで書いたとおり、利益を上げていくためにとても大切なのは、
①一定の製造原価をかけて作った製品をできるだけ高く売って利益率を高める、
ということと、
②現金⇒原材料調達⇒仕掛品⇒製品在庫⇒売掛金⇒現金という「資本の循環」
を早く回すことの2点である。

これは、経営指標で表現するならば、ROA=売上高利益率×総資産回転率

という数式において右辺の2つの変数を高めることが求められている、ということである。実際、経営チームにはROAを意識して経営するように促し、毎期毎期の結果を振り返って翌期の活動に反映させるようにファシリテーションをしている。

実は、①においては、原材料費と工場で投入された加工費などの直接的な費用に加えて、工場設備の減価償却費用や工場の一般管理費、本社の一般管理費など、財務諸表では販管費に計上される項目も、「目に見えない売上原価」として考慮にいれて意思決定することがこのシミュレーションの肝で、この見えない原価も含めた売上総原価を上回る価格で製品を売れば最終的に利益が残ることになる。
このことに気づかない参加者は直接的な製造原価を上回ればよい、と単価の低いディールに手をだしてしまって、ものを作れど作れど儲からず、自分たちの首を絞めることになる。全社的な視点で事業を考えることの重要性に気づかされる瞬間である。

さて、シミュレーションが終わった後に時々でるコメントとして、「当社はサービス業なので、Decision Baseの世界とは違うんですよ。」とか「サービス業の社員が参加してもこのシミュレーションは役立つのでしょうか?」という質問がある。 今回はこの点を考えたい。

結論から申し上げれば、サービス業においてもまったく、同じように考えることができる。というか、同じように考えることで、ROAを高めるヒントが得られると思うのである。

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