自動車業界の今後を考える(その2)[会員限定] |
(2009年10月16日)
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この20年間、アメリカの自動車会社はヨーロッパの自動車会社を続々買収してきた。しかし、本国の経営が悪化するに従い、これらヨーロッパの自動車会社は再び売却されている。これらの企業がとりうる戦略にはどのような選択肢があるのか検討してみる。
前回のコラムを書いた後、ドイツのオペルはカナダ・オーストリアの自動車部品メーカーのマグナが買収することが決定した。しかし、この買収に至る過程でさまざまな問題が露呈した。まず、買収に必要な資金の一部をドイツ政府が提供することに対して、オペルのオーナーであるGMの取締役会の一部のメンバーが不満を表明し、一時は買収資金をドイツ政府に依存しない形での買収スキームを検討してはどうかとの問題提起も行われた。会社のオーナーとしてはいくらドイツに本拠地を置き、買収側が資金の一部をドイツ政府の資金提供で行うにしても、ドイツ政府の露骨な介入に不快感を表明したわけである。また、マグナは今後も自動車に関する新しい技術の継続的な提供をGMに求めていること、買収にロシアのSberbankが関与していることもGMのマグナへの買収を躊躇させることになった。GMにすれば、売却後のオペルは自らの競合になるわけで、その競合にそうした技術を継続的に提供することに不安を持つのは当然である。
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