Leadership Insights / OS講座:市場経済の中の贈与経済―その逆ではなく―その2[会員限定]

OS講座:市場経済の中の贈与経済―その逆ではなく―その2[会員限定]

(2009年03月19日)

「価値を等価交換する」と言うとき、どんな「価値」だと思いますか。

「顧客が感じる価値」です。実際のビジネスでは、顧客が感じる価値です。ということは、2つのケースが考えられるわけです。まず、仮に本当の価値があったとします。ところが本当の価値がものすごく高くても、顧客がそう感じなければ価値は低くなります。逆に、本当の価値が低くても、顧客が高いと感じれば、価値は高くなるわけです。二重の側面を持っているわけです。マーケットは厳しいというのと、甘いというのと。

このあたりについて、ジョージ・ソロスははっきりと書いています。感じた価値が価格になるわけですが、「価値と価格にリンクがあるなんて、初めから思っていない」と。だとしたら、どうしたらいいのかということです。どうしたらいいのでしょうか。

ケースで考えてみましょうか。

たとえば、今の考え方によると、Nさんのビジネスでは、顧客はこれから起業したい人。感じる価値は何かというと、「いずれそうなれる」というのと、「ずっと夢を見ていられる」ということ。たぶんこの2つですね。実は、これはかなり巧妙なやり方で、「即時」というのを、まさにタイムシフトしているわけです。永遠にタイムシフトしている。価値としては、永遠に未来に先送りしているわけです。永遠に「いずれ」ですね。これがビジネスの実態で、贈与経済です。

invenio menu icon続きを読む...


■関連コラム

トラックバック (0)

invenio menu iconこのエントリーのトラックバックURL:
https://leadershipinsight.jp/mt/mt-tb.cgi/658

アンケートのお願い


ご意見・ご感想をお聞かせください

今後の執筆の参考にさせて頂きますので、ご意見・ご感想をお聞かせください。
また、今後扱って欲しい題材なども受け付けておりますので、自由回答欄にご記入ください。

  • 大変参考になったので是非続きを読みたい
  • 参考になった
  • 普通
  • あまり面白くなかった
その他 自由回答欄(*差し支えなければお名前もご記入下さい。)