Leadership Insights / 貨幣の暴走を許すな!(下)[会員限定]

貨幣の暴走を許すな!(下)[会員限定]

(2009年02月12日)

前回のコラムで、富裕層の形成につれて貨幣が通貨(Currency)と資本(Capital)に分化していったことを述べました。通貨も資本も貨幣である点に変わりはありませんが、それぞれが人間心理に及ぼす影響はかなり異なります。やや大袈裟な言い方ですが、
「通貨は人に謙虚さと感謝の念を、資本は高慢と怨念をもたらす」
面が多分にあります。通貨は、人が快く他人に製品・サービスを提供するようになる“天使のマジック”です。例えばそば屋の店主は売上を伸ばしたい一心で、一見のお客にも「いらっしゃいませ!」、「毎度ありがとうございます!」と声を張り上げます。いかに無愛想な客でも嫌な顔は極力見せません。お金(=通貨)を払って頂けるというただその事だけで、人は相手に対する感情を抑え謙虚に振舞うことができるのです。まさに「お客様は神様」です。一方お客の方もいつも無愛想という訳でもありません。美味しいそばを食べさせてくれた店主には「とてもおいしかったですよ。また来ますね」とすなおに感謝の気持ちを伝えます。前回のコラムで述べた通り、通貨は元々お互いの製品・サービスの円滑な交換を促すことを目的に発明されたものなので、売り手側も買い手側も同じだけの満足感を得るのが基本原則です。従って(理想的な)売買においては、売り手も買い手も謙虚に相手の提供価値を認め合い感謝の念を持つことになります。ところが資本についてはどうでしょうか?

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