Leadership Insights / ゲーム理論から見た成果主義と長期雇用[会員限定]

ゲーム理論から見た成果主義と長期雇用[会員限定]

(2008年10月23日)

 90年代、企業の人事評価に成果主義を取り入れることが流行のようになったことがある(もっとも、完全な成果主義に移行した企業は少なかった)。ところが最近では、終身雇用(長期雇用)を支持する人々から成果主義に関して否定的な事例(失敗例)が数多く報告されている。たとえば、「評価基準があいまいで職種や上司によってバラツキが出る」、「単なる人件費削減策として使われている」、「職場でお互いに協力し合う雰囲気が無くなった」などである。その結果、失敗を恐れるようになって逆に生産性が下がってしまった、有能な人材が社外に流出した、という。こうした批判的な報告に対しては、成果主義を肯定的に捉える立場からは「形だけの成果主義を性急に導入したことが問題であって、成果主義そのものの欠陥ではない」という指摘がある。

このように書くと成果主義と長期雇用は相容れない考え方のように見えるが、決してそうではない。労働政策研究・研修機構のコラム(※)に「日本企業の雇用システムの主流は長期雇用+成果主義の『 New J 型』へと劇的に変貌しつつある」とある。事実、前述の「職場でお互いに協力し合う雰囲気が無くなった」という点が解消されるならば、成果主義と長期雇用は矛盾しないのである。それを「ゲーム理論」を使って考察してみたい。

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(参考文献)
※独立行政法人労働政策研究・研修機構「ニュータイプの日本の雇用システム ―長期雇用と成果主義―」 (http://www.jil.go.jp/column/bn/colum060.htm#1




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